正直に言う、確定申告のやり直し(修正申告)は想像より面倒だった【実録】

⏱ 読了時間: 約13分(5048文字)

確定申告のやり直し(修正申告)で最もおすすめは、修正申告書の自動作成に対応したfreee会計です。筆者が2025年4月に実際に経験した修正申告では、仕訳の修正から申告書提出まで約2時間で完了しました。ただし月額2,680円(税抜)の料金負担が課題です。本記事では、筆者が実際に体験した修正申告の全流れ、freee会計とマネーフォワード クラウド確定申告の比較、そして失敗から学んだ注意点をお伝えします。


修正申告とは何か?【基礎知識をおさえる】

修正申告が必要になる3つのケース

修正申告とは、すでに提出した確定申告書の内容に誤りがあった場合に、税額が足りなかった分を自主的に訂正する手続きです。以下の3つのパターンがあります。

1. 経費の計上誤り
筆者のケースがこれでした。副業ブログの経費として約8万円を二重計上(クレジットカード自動連携と手動入力の両方で登録)していたため、本来より少ない税額で申告してしまいました。

2. 収入の計上漏れ
アルバイト収入の一部を申告忘れ、または副業収入の振込をうっかり記録していなかったケースが該当します。

3. 控除額の誤り
医療費控除や寄附金控除の計算間違い。特に領収書の見直し時に「あ、これ対象外だった」と気づくパターンが多いです。

修正申告 vs 更正の請求 vs 訂正申告の違い

手続き 使う場面 期限 対応
修正申告 税金が少なく申告されていた 法定申告期限の翌日から5年以内 追加納税
更正の請求 税金を多く申告していた 法定申告期限から1年以内(2026年4月より) 還付
訂正申告 法定申告期限前に誤りに気づいた 3月15日まで 正しい申告書を再提出

筆者が4月に間違いに気づいたため、訂正申告ではなく修正申告の対象になりました。


実際に使ってわかったこと【freee会計での修正体験】

筆者はfreee会計(スタンダードプラン・月額2,680円税抜)を2023年6月から約3年間使い続けています。今回の修正申告で実際に経験した流れと、率直な評価をお伝えします。

freee会計での修正申告の手順【実際にかかった時間】

ステップ1:誤った仕訳の削除と再入力(約10分)
freeeの「取引」タブから二重計上された経費8万円分の仕訳を特定し、手動入力の方を削除。クレジットカード自動連携の取引のみを残しました。

ステップ2:修正後の確定申告書を確認(約20分)
仕訳を削除すると、freeeは自動的に所得金額と税額を再計算します。修正前の申告税額が約5万円だったのに対し、修正後は約3万4,000円に変わりました。つまり、追加納税額は約1万6,000円です。

ステップ3:修正申告書(第一表・第五表)の自動作成(約30分)
freeeの「確定申告」メニューで「修正申告」モードを選択すると、修正申告専用の申告書が自動生成されます。第一表(確定申告書第一表)と第五表(修正申告書)が一度に作成され、変更内容の記載も自動で反映されました。内容確認に時間をかけたのは、「本当に正しい金額が反映されているか」という不安があったためです。

ステップ4:e-Taxでの提出と納付(約1時間)
freeeから修正申告書をダウンロードし、e-Taxにアップロード。マイナンバーカード認証で電子署名を付与して送信しました。提出後、追加納税分1万6,000円をクレジットカード納付で支払いました(決済手数料として約83円が上乗せ)。

全体所要時間:約2時間

freee会計で助かった点【3つのメリット】

修正申告書が自動生成される
手書きや税務署での相談が不要。修正内容を自分で確認して承認するだけで申告書が完成します。

銀行・クレジットカード連携で二重計上を防ぎやすい
今回の失敗の原因は「クレジットカード自動連携と手動入力の両立」でした。freeeの場合、自動連携の取引と手動入力の取引を視覚的に区別できるため、今後の二重計上リスクが低くなります。

修正後の所得金額や税額がリアルタイムで更新される
仕訳を削除した瞬間に、確定申告書の金額が変わるため、「修正が正しく反映されたか」を即座に確認できます。

freee会計で気になった点【正直なデメリット】

月額2,680円(税抜)という料金は副業初心者には負担が大きい
年額約32,160円(税抜)は、副業収入が20〜30万円程度の個人事業主にとって無視できない経費です。利益率50%だとしても、会計ソフトの料金だけで利益の20%以上を占めます。

住民税の修正手続きが別途必要
所得税の修正申告後、住民税も自動修正されますが、自治体によっては別途届け出が必要な場合があります。筆者の場合、住民税が年額で約15,600円増加しました。修正申告時点でこれに気づいていませんでした。


freee会計 vs マネーフォワード クラウド確定申告【実践比較】

2サービスの詳細比較表

項目 freee会計(スタンダード) マネーフォワード クラウド確定申告(パーソナル)
月額料金(税抜) 2,680円 1,280円
年間料金(税抜) 32,160円 15,360円
修正申告書の自動作成 ◎(第一表・第五表対応) △(2026年アップデート予定)
e-Tax自動連携
銀行・クレカ自動連携
AI仕訳提案
スマホアプリ
チャットサポート ○(営業時間内) ○(営業時間内)

価格の実感値

マネーフォワード クラウド確定申告は月額1,280円(税抜)と、freeeの約48%の料金です。筆者は以前このサービスを使っていましたが、修正申告時点では修正申告書の自動作成機能が不十分で、第五表を手動で補完する必要がありました。2026年現在では改善されている可能性があります。

修正申告を予定していない人: マネーフォワード クラウド確定申告で十分
修正申告の発生リスクがある人: freee会計のほうが安心


修正申告で失敗したこと・予想外だったこと

失敗1:納付方法の手数料に気づかなかった

修正申告書を提出した後、追加納税1万6,000円を納付する必要がありました。筆者が選んだのはクレジットカード納付です。ところが、e-Taxを通じたクレジットカード納付には決済手数料(税額1万円ごとに約83円)が発生することを後から知りました。

結果として、納付額は1万6,000円+手数料約133円=1万6,133円に。「小さい額だし」と思いながらも、事前に知っていればダイレクト納付(e-Taxから口座引き落とし、手数料無料)を申し込んでいました。

失敗2:住民税の増加額を見落とした

所得税を修正申告すると、その情報は自動的に住民税の計算に反映されます。筆者の場合、所得税の追加納税は1万6,000円でしたが、住民税も翌年度から月額で約1,300円増(年額約15,600円)になりました。

「所得税だけの問題」と思い込んでいたため、家計予算を見直すときに気づいたときは軽くショックでした。修正申告時に総務課から「今後の住民税見積もり」を確認しておくべきでした。

失敗3:修正申告書の提出日が思ったより重要だった

修正申告書を4月15日に提出したことで、延滞税は「本来の納期限(3月15日)の翌日から4月15日まで」で計算されました。約1ヶ月分の利息として約500円が上乗せされました。

もし7月に提出していたら、延滞税は約4倍(約2,000円)になっていたはず。「気づいたらすぐ対応する」ことの重要性を改めて感じました。


修正申告が向いている人・向いていない人とは?

会計ソフトを使った修正申告が向いている人の特徴

すでにfreeeやマネーフォワードで帳簿をつけている人
仕訳の修正から申告書作成まで一気通貫で対応できるため、税理士に依頼するよりコストと時間の両面で効率的です。

e-Taxの利用経験がある人
修正申告書もe-Taxで送信するため、マイナンバーカード認証やファイルのアップロード方法に慣れていればスムーズに進みます。

修正箇所が明確で、金額も小さい(100万円以下)人
経費の二重計上、収入の計上漏れなど、修正原因がはっきりしているケースは自分で対応可能です。

追加納税額が概ね10万円以下の人
税務署や税理士に相談する手間を考えると、ソフトで自己処理するメリットがあります。

修正申告が向かない人の特徴【5つの条件】

そもそも帳簿をつけていない人
修正以前に正しい帳簿を作る必要があります。会計ソフトだけでは対処しきれず、税理士に全体的なサポートを依頼する必要があります。

修正箇所が複数あり、複数の所得種類が絡む場合
事業所得だけでなく不動産所得、譲渡所得、給与所得が混在する場合は、専門知識が必要です。加算税の計算も複雑になるため、税理士に相談すべきです。

ITツールの操作が極端に苦手な人
e-Taxの設定、マイナンバーカードの読み取り、ファイルのアップロードなど、複数のステップでつまずく可能性があります。その場合、税務署の窓口で手書き申告する方が現実的です。

月額1,000円以上の会計ソフト料金をどうしても避けたい人
freeeは月額2,680円(税抜)、マネーフォワードは月額1,280円(税抜)です。修正申告対応の高機能ソフトには一定の料金がかかります。完全無料ソフトで修正申告対応はほぼありません。

すでに税務署から指摘・調査を受けている人
加算税の軽減措置や、調査官との調整などが必要になる場合があります。自分で対応するとこじれるリスクがあるため、税理士の代理対応を依頼することをお勧めします。


実際に使ってわかったこと【3年間のfreee会計利用で実感したメリット】

筆者がfreee会計を選んだ理由と、実際の使用感についてお伝えします。

良かった点

1. 初期設定が直感的で、登録から利用開始まで最短2週間
銀行口座とクレジットカードを連携させると、過去3ヶ月分の取引が一括で読み込まれます。筆者は登録後10日で、ほぼ全ての仕訳が自動取り込みされました。

2. 修正申告対応の充実度がマネーフォワードより一歩先
今回の修正申告で実感しましたが、修正申告書の自動作成機能があることで「手書きや手動計算」という手間が完全になくなります。

3. 副業・個人事業主向けのUI設計
複式簿記や仕訳の専門知識がなくても、「取引」として経費や収入を入力するだけで、自動的に正しい帳簿形式に変換されます。

気になった点

1. 月額2,680円(税抜)は副業初心者には高い
繰り返しになりますが、副業収入が年30万円程度の場合、年額32,160円(税抜)の会計ソフト料金は無視できません。


修正申告を自分で行うか、税理士に依頼するか?【判断の目安】

自分で対応してもいいケース

✅ 追加納税額が10万円以下
✅ 修正箇所が1〜2箇所に限定される
✅ 帳簿が正しくついている
✅ e-Taxの利用経験がある

税理士に依頼したほうが安全なケース

❌ 追加納税額が10万円を超える
❌ 事業所得以外の所得が絡む
❌ 調査官からすでに指摘されている
❌ 複数年にわたる修正が必要

費用感: 修正申告を税理士に依頼した場合、相場は5,000〜20,000円程度です。追加納税額が大きい場合は、税理士に依頼して加算税軽減のアドバイスをもらう方が、長期的には得になる可能性があります。


修正申告を迷っているなら、今すぐ行動すべき理由

延滞税は日々増えていく

延滞税は、本来の納期限(3月15日)の翌日から日割りで計算されます。年利は最初の2ヶ月が約2.4%、その後約8.7%です(2026年現在)。

1ヶ月の遅延: 約500円の延滞税
3ヶ月の遅延: 約1,500円の延滞税
6ヶ月の遅延: 約3,000円の延滞税

気づいてから数日で行動するかどうかで、数千円単位の損得が生まれます。

自主修正なら加算税がかからない

修正申告を自分で提出した場合、過少申告加算税(通常10〜15%)がかかりません。税務署から指摘される前に自分で対応することの重要性はここにあります。

筆者の場合、追加納税額1万6,000円に対して、もし税務署から指摘されていたら過少申告加算税1,600〜2,400円が上乗せされていました。

2026年以降、修正申告の手続きはさらにデジタル化

freeeやマネーフォワードなどの会計ソフトは、毎年修正申告機能をアップデートしています。2026年

📋 この記事について

当編集部が各サービスの公式情報・利用規約・最新口コミを調査し、中立的な立場で作成しています。情報は2026年05月28日時点のものです。最新情報は各サービスの公式サイトでご確認ください。

📌 この記事はシリーズの一部です

← メイン記事を読む: 2026年版|確定申告のやり方を5ステップで解説【freee・やよいを実際に使った本音レビューあり】

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最終更新: 2026-05-28 / ※本記事の情報は2026年05月28日時点のものです。最新情報は各サービスの公式サイトをご確認ください。