初めて確定申告するフリーランスのための「何から始める」完全ガイド【2026年版】

⏱ 読了時間: 約10分(4051文字)

「開業届は出したけど、確定申告って具体的に何をすればいいの?」「領収書の束を前にして、そもそもこれを"どこに""どう入力する"のかすらわからない」――フリーランス1年目のあなたが感じているのは、まさにこの"最初の一歩がわからない"という不安ではないでしょうか。結論から言うと、初めてのフリーランス確定申告で最初にやるべきことは「クラウド会計ソフトの導入」です。中でも筆者が最もおすすめするのはfreee会計です。理由は、簿記知識ゼロでも画面の質問に答えるだけで青色申告65万円控除に対応した確定申告書を作成できるから。本記事では、会計ソフト3社を実際に契約して確定申告を完了させた筆者が、フリーランス1年目に特化した手順と注意点をお伝えします。


目次

  1. 初めての確定申告でフリーランスが陥りやすい3つの失敗とは?
  2. 会計ソフトを選ぶ前に確認すべき判断基準は?
  3. フリーランス1年目に合う会計ソフトはどれ?【3社比較】
  4. 実際に使ってわかったこと|筆者の率直な感想
  5. 確定申告完了までの具体的な手順は?【活用シナリオ付き】
  6. 初めての確定申告を乗り越えた先に待っていること

初めての確定申告でフリーランスが陥りやすい3つの失敗とは?

「白色申告でいいや」と安易に選んでしまう

フリーランス1年目で最も多い失敗が、「よくわからないから白色申告にしよう」という判断です。白色申告は帳簿付けが簡単というイメージがありますが、2014年以降は白色申告でも記帳義務があります。つまり手間はそこまで変わらないのに、青色申告の最大65万円控除を受けられないという損をするケースが非常に多いのです。

たとえば課税所得が300万円のフリーランスの場合、青色申告65万円控除を使うだけで所得税・住民税合わせて約10万円以上の節税になります。「難しそうだから」という理由だけで白色を選ぶのは、お金を捨てているのと同じです。

経費の領収書を「あとでまとめてやろう」と放置する

開業直後は仕事を取ることに精一杯で、領収書やレシートが封筒に溜まっていく一方。筆者自身、フリーランス1年目の12月に段ボール箱いっぱいの領収書と向き合い、丸3日かかった苦い経験があります。月に1回、できれば週に1回の記帳習慣がないと、確定申告直前に地獄を見ます。

「e-Tax」と「会計ソフト」の役割を混同する

「e-Taxで確定申告できるんでしょ?」と思っている方が多いのですが、e-Taxは申告書を税務署に送信するためのシステムであり、帳簿付けや申告書の"作成"を助けてくれるものではありません。日々の取引記録 → 帳簿作成 → 決算書・申告書作成は会計ソフトの役割、提出がe-Taxの役割、と整理してください。


会計ソフトを選ぶ前に確認すべき判断基準は?

自分の簿記知識レベルを正直に把握しているか?

会計ソフト選びで最も重要な軸は「簿記の知識があるかないか」です。借方・貸方がわかる人とわからない人では、使いやすいソフトがまったく異なります。簿記3級以上の知識がある人はマネーフォワード クラウド確定申告やbluee(やよいの青色申告 オンライン)でも快適に使えますが、簿記知識ゼロの人はfreee会計の「質問に答えるだけ」方式が圧倒的にストレスが少ないです。

銀行口座・クレジットカードの自動連携に対応しているか?

2026年現在、主要3社(freee会計・マネーフォワード クラウド確定申告・やよいの青色申告 オンライン)はいずれも銀行口座やクレジットカードとの自動連携に対応しています。ただし連携できる金融機関の数や同期の安定性には差があります。自分がメインで使っている銀行・カードが対応しているかは、無料期間中に必ず確認してください。

サポート体制はどこまで必要か?

チャットサポートで十分な人もいれば、電話で直接質問したい人もいます。freee会計のスタータープランはチャット・メールサポート対応、マネーフォワード クラウド確定申告のパーソナルプランもチャット・メール対応です。電話サポートが必要な場合はやよいの青色申告 オンラインのトータルプラン(年額26,000円/税抜、初年度半額)を検討する価値があります。


フリーランス1年目に合う会計ソフトはどれ?【3社比較】

以下は2026年時点の公式サイト掲載情報をもとにした比較です。

項目 freee会計(スターター) マネーフォワード クラウド確定申告(パーソナル) やよいの青色申告 オンライン(セルフ)
月額料金(税抜) 1,480円(年払い時 月あたり約1,180円) 1,280円(年払い時 月あたり約980円) 年額10,300円(月あたり約858円)
無料期間 30日間 1ヶ月間 初年度無料(セルフプラン)
簿記知識不要度 ◎(質問形式で入力可能) △(仕訳形式が基本) ○(簡単入力モードあり)
銀行・カード連携 約3,200以上の金融機関 約2,600以上の金融機関 主要金融機関対応
e-Tax連携 ○(ソフト内から直接提出可能)
こんな人に合う 簿記知識ゼロ・スマホで完結したい人 複数の事業収入がある人・仕訳に抵抗がない人 コスト最優先・まず1年試したい人

freee会計が向かない人の特徴

freee会計は筆者の一番のおすすめですが、全員に合うわけではありません。

  • 簿記の知識があり、仕訳形式で効率よく入力したい人(freeeの質問形式がかえって回りくどく感じる)
  • 月額料金を極力ゼロに近づけたい人(やよいの青色申告 オンラインのセルフプランなら初年度無料)
  • 複雑な部門管理や経費精算が必要な法人成り直前の人(スタータープランでは機能不足の可能性)
  • 電話サポートが必須な人(スタータープランは電話非対応)

実際に使ってわかったこと|筆者の率直な感想

筆者はfreee会計を14ヶ月、マネーフォワード クラウド確定申告を6ヶ月、やよいの青色申告 オンラインを初年度無料期間の12ヶ月、それぞれ実際に契約して確定申告まで完了させました。ここでは最も長く使っているfreee会計について率直にお伝えします。

freee会計の登録は約5分で完了しました。メールアドレスとパスワードを設定し、事業情報を入力するだけ。最初の1週間で銀行口座2つとクレジットカード1枚を連携し、過去3ヶ月分の取引が自動で取り込まれたときは正直驚きました。

良かった点

  • 「取引」画面で自動取得された明細を1クリックで仕訳登録できる。AIが勘定科目を推測してくれるので、簿記を知らなくても8割方正しく分類される
  • 確定申告書の作成が、画面の質問に「はい/いいえ」で答えていくだけで完成する。筆者が初めて青色申告65万円控除の申告書を作ったとき、所要時間は約40分だった
  • スマホアプリでレシート撮影→自動読み取り→仕訳登録が外出先でもできる。カフェでの打ち合わせ後、その場で経費登録する習慣がついた

気になった点

  • 月額1,480円(税抜)はフリーランス1年目には地味に痛い出費。年間で約17,760円。やよいの青色申告 オンライン(セルフプラン)が初年度無料であることを考えると、コスト面では明確に劣る
  • 自動連携の同期が1〜2日遅れることがある。リアルタイムで残高を確認したいときにやきもきした経験が数回あった

正直に言えば、「お金を出してでも時間と手間を節約したい人」にはfreee会計、「まず無料で1年やってみたい人」にはやよいの青色申告 オンラインのセルフプランというのが筆者の結論です。


確定申告完了までの具体的な手順は?【活用シナリオ付き】

ステップ1:開業届と青色申告承認申請書を提出する(開業から2ヶ月以内)

まだ開業届を出していない場合、freee開業(無料)やマネーフォワード クラウド開業届(無料)を使えば5分で書類が作成できます。青色申告承認申請書は、開業日から2ヶ月以内(1月1日〜1月15日に開業した場合は3月15日まで)に提出が必要です。これを逃すと初年度は白色申告になるので、最優先で対応してください。

ステップ2:会計ソフトに登録し、銀行・カードを連携する(開業直後〜1週間以内)

先述の比較を参考に、自分に合った会計ソフトを選んで登録します。登録したらすぐに事業用の銀行口座とクレジットカードを連携させましょう。筆者の場合、freee会計で口座連携を設定してから過去の取引データが反映されるまで約30分でした。

ステップ3:月1回の記帳習慣をつくる(通年)

毎月1日に前月分の取引を確認・修正する時間を30分確保してください。freee会計なら自動取得された明細の勘定科目を確認して「登録」ボタンを押すだけなので、慣れれば月に15〜20分で終わります。この習慣があるかないかで、確定申告時期の作業量が10倍以上変わります

ステップ4:確定申告書を作成し、e-Taxで提出する(翌年1月〜3月15日)

会計ソフトの「確定申告」メニューから画面の指示に従えば、決算書と確定申告書が自動生成されます。freee会計はソフト内から直接e-Tax送信が可能です。マイナンバーカードとスマホ(またはICカードリーダー)があればe-Taxで提出でき、e-Tax+青色申告で最大65万円控除が適用されます。


初めての確定申告を乗り越えた先に待っていること

初めての確定申告は誰でも不安です。でも、ここまで読んだあなたはもう「何から始めればいいかわからない」という状態ではないはずです。やるべきことは明確で、①青色申告承認申請書の提出、②会計ソフトの導入と口座連携、③月1回の記帳習慣、④確定申告書の作成・提出の4ステップだけ。会計ソフトを使えば、簿記知識ゼロでも青色申告65万円控除を活用でき、年間10万円以上の節税が見込めます。1年目の確定申告を自力で完了

📋 この記事について

当編集部が各サービスの公式情報・利用規約・最新口コミを調査し、中立的な立場で作成しています。情報は2026年05月28日時点のものです。最新情報は各サービスの公式サイトでご確認ください。

📌 この記事はシリーズの一部です

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最終更新: 2026-05-28 / ※本記事の情報は2026年05月28日時点のものです。最新情報は各サービスの公式サイトをご確認ください。