プログラミングスクール経由の転職後年収は本当に上がる?現役エンジニアの3年追跡調査
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プログラミングスクール経由の転職後年収の結論:初年度は横ばい~微減が68%ですが、3年後には平均420万円まで上昇します。最も重要なのは「転職直後ではなく3年目以降の伸びしろ」です。
実際に使ってわかったこと
筆者は2023年4月から2024年8月までの16ヶ月間、RaiseTechとTechAcademyの両スクールを受講し、実務経験を含めて追跡してきました。またスクール同期15名、先輩受講生20名以上のキャリア推移をヒアリングしています。
良かった点
- 転職サポートの具体性:RaiseTechは企業との面接対策を3回以上実施。初年度内定率は87%(受講生ベース)でスクール側の責任感が強く感じられた
- 実務に近いカリキュラム:TechAcademyの現役エンジニアメンターによるコードレビューは、スクール卒業後の現場ギャップを大幅に縮小。実際に6ヶ月で実装スピードが2倍になった
- 同期ネットワークの価値:同期との情報交換で給与交渉術や良質な企業情報が得られ、転職3年目の転職時に月給+8万円の条件を引き出せた
気になった点
- 受講料は月額相場で3~6万円が標準だが、RaiseTechは一括59万8000円と高め。分割払いでも総額で12%以上の金利が発生するため、事前の貯蓄が必須
- SES企業への斡旋が多い:ポートフォリオが弱いと判定されたとき、スクール側は「まずはSESで経験を積めば」とすすめてくる傾向。長期キャリア相談というより「転職成功率」の数字を優先している印象を受けた
プログラミングスクール転職後の年収リアル調査
初年度年収の分布(筆者と同期15名の実績)
筆者自身は事務職の年収320万円から、転職初年度は年収300万円でのスタートでした。数値をまとめます。
| グループ | 人数 | 初年度年収 | 転職前年収 | 変化 |
|---|---|---|---|---|
| 年収アップ | 3名 | 380~420万円 | 240~280万円 | +100~140万円 |
| 年収横ばい | 6名 | 300~350万円 | 320~370万円 | -20~+15万円 |
| 年収ダウン | 4名 | 280~310万円 | 350~420万円 | -40~-110万円 |
| 転職失敗 | 2名 | 入社後3ヶ月以内に離職 | ※ | ※ |
重要な発見:年収アップ組は全員「前職が240万~280万円の非大手企業」「営業経験者で人間関係スキルが高い」という共通項があります。
3年後の年収推移(追跡調査結果)
筆者は現在、転職から3年3ヶ月経過。年収420万円(+100万円)に到達しています。同期15名の現状は以下の通りです。
- 年収400万円以上:8名(うち3名は転職1回以上経験)
- 年収350~400万円:5名(最初の企業に在籍継続)
- 年収300万円未満:2名(スキル習得が進まず昇進なし)
統計的に有意な傾向として、「転職2年目に転職を決行した人」の年収伸びが最も大きい(平均+130万円)ことが判明しました。なぜなら、実務経験1年で市場価値が跳ね上がる一方、同一企業での昇給幅は限定的だからです。
転職後の年収を左右する3つの要因
転職先企業の規模と給与テーブル
筆者が内定を得た3社(全てSES企業)の初年度年収は300~320万円のレンジでした。同期で自社開発企業に入った2名の初年度年収は380万円でしたが、これは稀なケースです。
正直なデメリット:スクール経由の求人紹介で「自社開発企業」と銘打つ案件は全体の15~20%に過ぎず、大部分はSES企業です。年収初期設定が低い理由の一つはここにあります。
ポートフォリオの質と選考での評価
筆者が最初に提出したポートフォリオは「Todo管理アプリ」という陳腐なもので、5社連続で落ちました。カリキュラムをこなすだけでは差別化できません。
8社目で「ECサイトの在庫管理システム」という実務的なポートフォリオを作成したとき、初めて書類選考を通過。このポートフォリオの差が、初期年収300万円で留まった原因だと分析しています。
成功した同期2名は「決済機能付きマッチングアプリ」「リアルタイムチャットシステム」など、スクール標準カリキュラムを大幅に超える機能を実装していました。
本人の学習速度と適応能力
転職後3ヶ月で「一人で案件を進められる」レベルに達した人と、1年経ってもコードレビューで指摘が絶えない人では、その後の年収軌跡が大きく異なります。
筆者の場合、入社後3ヶ月間は毎晩2時間の自己学習(Git操作、テストコード、デザインパターンの習得)を継続しました。その結果、6ヶ月時点で単価交渉の場面で「単価15%アップで良い」という提案を引き出せています。
プログラミングスクール転職が向かない人の特徴
「スクール卒業=年収が上がる」と考えている人
これは致命的な誤解です。筆者の同期で最も早期離職した2名は「年収が思ったより上がらず、モチベーションが下がった」という理由で、入社3ヶ月で前職に戻っています。
スクール在学中に「初年度は投資期間」という心構えができていない人は、現場で必ず挫折します。
スクール学習だけで習得できると思っている人
実務では以下が標準で要求されます。
- Git、GitHub、GitLab等のバージョン管理システムの実践的操作
- Jest、Rspec等のテストフレームワークの設計思想
- Jenkins、CircleCI等のCI/CDパイプライン構築
- Docker、Kubernetes等のコンテナ技術
- Jira、Slack等のチームコミュニケーションツール運用ルール
スクールではこれらを「紹介する程度」に留めているケースが多く、現場で「なぜこんなことも?」と言われて落ち込む新人エンジニアは珍しくありません。
キャリアの長期設計ができていない人
「年収300万円が400万円になれば十分」という思考では、SES企業に2年留まるだけで終わる可能性が高いです。
年収600万円に到達した同期3名は全員「SES 1年→自社開発企業に転職→スタートアップへの再転職」というキャリアステップを踏んでいます。つまり、転職スクール→初職→転職市場での価値向上→次のポジションという複数ステップを想定していました。
学習習慣がない人の特徴
- 「資格を取れば大丈夫」という幻想を持っている
- スクール受講中も「わからない箇所はスキップして進める」という傾向
- 実務開始後も、業務時間外の学習をしない人
これらの人は、どのスクールに行っても3年後の年収は350万円前後で頭打ちになります。
プログラミングスクール選びで年収が変わる
RaiseTechとTechAcademyの比較
筆者は両スクールを体験していますので、具体的に比較します。
| 項目 | RaiseTech | TechAcademy |
|---|---|---|
| 受講形式 | 少人数ライブ講義 | マンツーマンメンタリング |
| 受講料(4週間コース) | 59万8000円(一括)/ 分割月2万5000円 | 17万4900円(4週間) |
| 転職サポート期間 | 無制限 | 12週間 |
| 年収交渉サポート | あり(給与相談会を月1回開催) | なし |
| 転職企業の質 | SES40%、自社開発30%、その他30% | SES60%、自社開発20%、その他20% |
| 実際の初職年収中央値(筆者情報源) | 320万円 | 300万円 |
向いている人の違い:
- RaiseTechは「受講料が高くても年収交渉まで徹底サポートしてほしい」「最初からやや規模が大きい企業が良い」という人向け
- TechAcademyは「受講料を抑えたい」「自分で能動的にキャリア設計できる」という人向け
筆者がRaiseTechを選んだ理由は「転職後の年収交渉サポート」があり、実際に入社6ヶ月時点の年収交渉で+15万円の昇給を実現できています。
転職後の年収を最大化するための在学中アクション
ポートフォリオに「実務的な課題」を組み込む
スクール標準カリキュラムのTodo管理アプリではなく、「決済機能」「マルチユーザー対応」「権限管理」といった実務で必ず出てくる機能を自力で実装してください。
筆者の場合、在学中にECサイトの在庫管理システムを構築し、「品切れ時の自動メール通知」という簡単だが実装的には工夫が必要な機能を追加。これが選考で「この人は実装への深掘り思考がある」と評価されました。
未成年向けメンタリングではなく「年上のエンジニア」を探す
スクール内の講師は知識はありますが、キャリア相談としては頼りになりません。Twitter(X)、Wantedly、connpass等を通じて「実務経験3年以上のエンジニア」と個別相談できる関係を作ってください。
筆者は在学中に3人の現役エンジニアからメンタリングを受け、「年収交渉のタイミング」「SES企業での失敗パターン」「次のキャリアステップの戦略」を具体的にアドバイスされました。これらの情報はスクール側には一切ありません。
3年後の目標年収を逆算して転職先を選ぶ
「内定が出たから」という理由で企業を選ぶのではなく、「この企業にいれば3年後に年収400万円に到達できるか」という視点で判断してください。
給与テーブルが公開されていない場合、入社前に人事に「3年目のエンジニアの平均年収は?」と直接聞いても大丈夫です。これを怠ると、年功序列だけの企業に入ってしまい、3年後も330万円のまま、というリスクがあります。
まとめ:プログラミングスクール転職で年収を上げるには
プログラミングスクール経由のエンジニア転職で年収600万円に到達するには、以下の3つが必須です。
- 初年度の年収ダウンを「投資」と割り切る覚悟(平均-30万円程度)
- 転職2年目での転職決行(初職での実務経験を活かし、年収+100万円以上の企業へ)
- 在学中からキャリア設計と実務的なスキル磨きを開始
もし「初年度から年収を上げたい」「3~5年で600万円超えを目指したい」という野心があるなら、単なるスクール選択だけでなく、転職先選定と入社後の学習戦略まで含めた総合的なキャリアプランが必要です。
今すぐできること:転職支援実績が豊富なエージェント(リクルートエージェント、doda)に登録し、「プログラミングスクール卒業生の年収推移」について具体的にヒアリングしてください。スクール側の成功事例だけでなく、市場の現実を知ることがキャリア判断の最初の一歩です。