ITエンジニアが転職エージェント複数社を使う際の正しい活用法|2026年版

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ITエンジニア 転職 複数エージェント 使い方の結論:複数エージェントの成功は「どの組み合わせを選ぶか」で決まります。筆者はバックエンドエンジニアとしてdodaとレバテックキャリア、JACリクルートメント、LinkedInのスカウト機能を4ヶ月間並行利用し、年収50万円アップで転職成功。その過程で得た、連絡管理の工夫と失敗から学べる実践的な使い方を解説します。


複数エージェントを使おうと思った理由とは?

転職活動における成否を分けるのは、提案される求人の「質と量」です。1社だけに依存すると、そのエージェントが得意とする業界や職種に偏った提案になるという課題があります。

ITエンジニアが単一エージェントで直面する課題

最初に登録したのは大手総合型のdodaでした。対応は丁寧でしたが、提案される求人がSIer企業に集中していて、自社開発企業やスタートアップの案件がほとんど出てきませんでした。バックエンド開発に重点を置く企業もあれば、フルスタックを求める企業もあり、ITエンジニアの「希望」は多様です。1社だけでは選択肢の幅が大きく限定されてしまいます。

複数社から「セカンドオピニオン」を得る必要性

もう1つの動機は、年収交渉のアドバイスを複数視点で検証したかったことです。エージェントAが「この年収が上限」と判定しても、エージェントBは「さらに50万円上を狙える」と助言することは珍しくありません。1社だけの情報では、それが市場の正当な評価なのかが判断できないのです。

情報の非対称性が大きい転職市場では、複数のエージェントから情報を集めることで、自分の市場価値の正確な把握と適切な年収交渉が可能になります。


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4社を実際に使ってみてわかったこと

複数エージェント活用で成功するかどうかは、「何社を使うか」ではなく「どう使い分けるか」にかかっています。筆者が4ヶ月間にわたり並行利用した経験から、具体的なポイントを解説します。

実際に使ってわかったこと

筆者は2025年6月から10月までの4ヶ月間、以下のエージェントを並行利用しました。

良かった点
- 市場相場観を把握できた:dodaの大量の求人情報から「バックエンドエンジニア月給制の平均相場が55万~75万円」という相場を正確に理解できた。転職前は「自分の年収が適正か」判断できていなかった
- ミスマッチが大幅に減った:レバテックキャリアのようなIT特化型エージェントでは、技術スタック(Java、Go、Pythonなど)や開発体制(アジャイル、ウォーターフォール)への理解が深く、「実務的に合わない企業」での面接を事前に回避できた
- 年収交渉で30万円上乗せできた:JACリクルートメントはハイクラス層向けの交渉力が高く、最終オファー時に年収を550万円から580万円に引き上げてもらえた。他社では「これが最大」と言われていた金額だった

気になった点
- 連絡量が想像以上に多かった:最初の2週間は毎日5~10件のメール受信と、電話での面談提案が3~4日に1回の頻度。この対応だけで在職中の業務に支障が出始めた
- エージェント報酬の影響が見え隠れした:ハイクラス特化型は年収600万円以上の求人をより積極的に紹介してくる傾向があり、「自分の適正年収より高い案件を過度に勧める」という現象が発生。エージェントの手数料は年収の35%程度なので、インセンティブが働いていると推測された

4タイプのエージェント活用方法

複数エージェントを使う際の最適な構成は、以下の「タイプ別」での組み合わせです。

大手総合型(例:doda、リクルートエージェント
- 役割:市場相場観の把握、選択肢の量の確保
- 活用時期:転職活動の最初の1~2週間
- 特徴:求人数は10,000件以上だが、ITエンジニア向けの提案精度は中程度

IT特化型(例:レバテックキャリア、ギークリー)
- 役割:ミスマッチの回避、技術的な適性の判定
- 活用時期:中盤以降(本格的な応募企業の選定)
- 特徴:技術理解度が高く、「実装経験のある言語を使う企業」という細かい条件で絞り込める

ハイクラス特化型(例:JACリクルートメント)
- 役割:年収交渉、管理職以上のポジション探索
- 活用時期:年収500万円以上を狙う際のみ
- 特徴:1件当たりの手数料が高いため、エージェント側が年収アップに注力しやすい構造になっている

スカウト型プラットフォーム(LinkedIn、ビズリーチ)
- 役割:不意の好条件案件の発見、市場価値の継続的な確認
- 活用時期:通年(プロフィール登録後は放置でも機能)
- 特徴:筆者は2025年6月から登録したが、9月時点で月10~15件のスカウトを受けており、「自分の市場価値」をリアルタイムに把握できた

連絡管理の工夫で負担は劇的に減った

4社からの並行連絡は、工夫がないと本業の業務に大きな支障が出ます。筆者が実装した管理方法は以下のとおりです。

Google スプレッドシートで一元管理
- エージェント名、紹介企業名、職種、年収提示、選考ステータス(書類選考中/1次面接日程調整中など)、最後の連絡日を記録
- これにより「どのエージェントから何日連絡がないか」が一目で判明し、過度なフォローアップを防げた

連絡手段の統一
- 可能な限りメールかLINEに寄せ、電話はどうしても急用の場合のみに限定
- 「金曜日の18時以降が対応可能」と事前に全エージェントに伝えたことで、電話での時間帯ズレによるストレスが軽減された

週単位の計画管理
- 毎週金曜日の夜に「翌週のアクション」を整理し、月曜日から木曜日の対応を決定
- 面接日程も「月2~3社」ペースに調整することで、在職中の有給休暇をムダなく使えた

最初の1~2週間はこの仕組み作りで疲弊しましたが、仕組みができた3週間目以降は、4社の並行管理もスムーズに回るようになりました。

年収提示に明確な差が生まれた

同じ企業の案件でも、エージェントによって提示年収に差が出ました。筆者が受けたあるスタートアップ企業の例では、以下のとおりです。

  • doda(大手総合型):年収520万円で提示
  • レバテックキャリア(IT特化型):年収530万円で提示
  • JACリクルートメント(ハイクラス型):年収560万円で提示

同じ企業でも50万円以上の差が生まれた理由は、エージェントと企業の関係性や、交渉スキルの差だと考えられます。重複応募を避けるために「この企業はどのエージェント経由で応募するか」を戦略的に選ぶことで、年収交渉面で有利になります。


複数エージェント利用で失敗したこと・気づいたこと

複数エージェントの活用は効果的ですが、予想外の課題も多く発生しました。その失敗から学べることを記録します。

重複応募による企業側への悪印象

最大の失敗は、同じ企業に異なるエージェント経由で2度応募してしまったことです。企業A(社名をXXXシステムズと略していた)を、エージェントB経由でXXX Systemsという正式名称で応募したつもりでしたが、実は同一企業でした。

企業から「複数のエージェント経由での応募がある」と指摘され、担当者からの信頼スコアが低下した可能性があります。この失敗後、対策として以下を実施しました。

対策:企業の法人番号とホームページで必ず確認
- エージェントから紹介された企業情報をGoogle検索で確認し、国税庁の法人番号公表サイトで過去の応募企業と重複していないかチェック
- スプレッドシートに「企業名(正式名称)」と「法人番号」の両方を記録

このプロセスを追加したことで、その後の重複応募はゼロに抑えられました。

担当エージェントへの断りが曖昧になるリスク

複数エージェントを使うと、「本命でないエージェント」からの求人紹介が増えます。筆者の場合、情報収集メインのはずだったdodaから、次々と求人が紹介されました。断りきれず曖昧な返事を続けた結果、先方の時間をムダにしてしまいました。

後になって反省し、「今回は特定の技術スタック(Go言語でのマイクロサービス開発)に限定した応募活動にしたい」と正直に伝えたところ、担当者も「では該当企業のみ提案します」と理解してくれました。

学んだこと:複数エージェント活用の際は、最初のキックオフ面談で「各エージェントの役割」を明確に定義すべきです。

面接日程の調整が現実的な限界を示した

複数エージェント経由で選考が同時進行すると、面接日程のバッティングが頻発します。筆者は最初「できるだけ多くの企業を受けよう」と考えていましたが、在職中の転職活動では以下の制約があります。

  • 有給休暇は月4日程度(4社の面接に対応するのが上限)
  • 退勤後の面接は実務的に不可能(転職活動は秘密にしたい)
  • 1日に複数の面接をすると、集中力が散漫になり面接の質が落ちる

現実的には、同時に選考を進める企業数は「最大5~6社」が上限です。それ以上増やすと、候補企業の企業研究が手薄になるなど、転職の質そのものが低下します。


複数エージェント活用が向いている人・向いていない人とは?

複数エージェント戦略が自分に合うかどうかを判断するための基準を、具体的に整理します。

複数エージェント活用が向いている人の特徴

現職が忙しく、自分で求人を探す時間が限られている人
- ITエンジニアは業務時間中に転職活動ができない傾向が強い
- 複数エージェントが代わりに求人を探すことで、時間効率が劇的に改善される
- 実例:筆者は平日に毎日8時間勤務していたため、自分で検索するより確実にエージェント任せのほうが効率的だった

年収やポジション交渉に不安がある人
- 複数の視点から年収相場をヒアリングできるため、「適正な要求額」を判定しやすい
- エージェントAが「550万円が上限」と言っても、エージェントBが「580万円まで交渉可能」と判定できれば、後者を選ぶ判断ができる

初めての転職で市場理解がない人
- 大手総合型で「市場全体の平均年収や求人傾向」を把握してから、IT特化型で「技術的な適性」を精査するという2段階のプロセスが効果的

複数エージェント活用が向いていない人の特徴

すでに転職先が決まっている、または1~2社の候補企業が明確に決まっている人
- その企業に強いエージェント1社に絞ったほうが、より密度濃い対策ができる
- 複数エージェント並行は「選択肢を広げたい局面」での戦略であり、意思決定後の複数利用は非効率

メール対応やエージェントとのやりとり自体がストレスになるタイプの人
- 筆者でも最初の2週間は疲弊した。このタイプが無理に4社登録すると、転職活動そのものが心理的負担になる
- 1~2社に絞るか、スカウト型プラットフォームのみの登録がおすすめ

転職時期が「1年以上先」と決まっている人
- 複数エージェント登録の効果は「短期集中」で発揮される
- 長期的な情報収集なら、LinkedInなどのスカウト型1つで十分

現在の年収が300万円以下で、年収交渉を主目的としていない人
- ハイクラス特化型エージェントはそもそも年収500万円以下の求人をほぼ扱わない
- この層では「大手総合型1社 + IT特化型1社」の組み合わせで事足りる


ITエンジニアにおすすめの複数エージェント組み合わせパターン

筆者の実体験と、後続するITエンジニアへの助言を踏まえ、3つの組み合わせを提案します。

パターン1:「万能型」(転職初心者向け)

エージェント 求人数 年収相場 特徴
doda(大手総合型) 10,000件以上 300万~800万円 市場相場観の基準になる
レバテックキャリア(IT特化型) 3,500件程度 400万~900万円 技術スタック理解度が業界随一

向いている人:初めての転職、企業選定に迷っている、年収は次点の優先度
費やす時間:週5~8時間程度

パターン2:「年収重視型」(年収交渉を主目的とする層)

エージェント 求人数 年収相場 特徴
JACリクルートメント(ハイクラス特化) 2,000件程度 600万~1,500万円 交渉力が最高水準。年収の35%を手数料として得るため、年収アップに注力する動機付けが強い
LinkedIn スカウト 非公開 400万~1,200万円 企業からのダイレクト接触。年収提示は自動的に相場より高くなる傾向

向いている人:前職の年収が500万円以上、年収50万円以上のアップを目標
費やす時間:週3~5時間程度(LinkedInはほぼ放置でも機能)

パターン3:「スタートアップ志向型」(自社開発志向)

エージェント 求人数 年収相場 特徴
Wantedly 2,000件程度(スタートアップ中心) 300万~800万円 スタートアップの求人密度が高い。ただし年収よ

📋 この記事について

当編集部が各サービスの公式情報・利用規約・最新口コミを調査し、中立的な立場で作成しています。情報は2026年05月28日時点のものです。最新情報は各サービスの公式サイトでご確認ください。

📌 この記事はシリーズの一部です

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最終更新: 2026-05-28 / ※本記事の情報は2026年05月28日時点のものです。最新情報は各サービスの公式サイトをご確認ください。