フリーランスの案件獲得で営業に困らない方法|実体験から導いた失敗しない戦略
⏱ 読了時間: 約11分(4511文字)
▼ 本記事でおすすめのサービス TOP3
フリーランス 案件獲得 営業方法の結論:技術力だけでなく営業チャネルの多角化が必須。筆者が5年間実践してきた結果、エージェント2社(レバテックフリーランス・クラウドテック)への登録と直接営業の並行が最も再現性の高い方法です。
「スキルはあるのに案件が途切れて収入が不安定」「営業が苦手で、どこにどうアプローチすればいいかわからない」──フリーランスとして独立したものの、技術力と案件獲得力はまったく別物だと痛感していませんか。
筆者自身、Web制作フリーランスとして独立した直後、3ヶ月間まともな案件が取れず貯金を切り崩した経験があります。この記事では、筆者が5年間で実際に試した営業方法とエージェントサービスの使い分けを、成功・失敗の両面から具体的に解説します。
フリーランスの営業がうまくいかないのはなぜ?
「技術力があれば仕事は来る」という誤解とは?
フリーランスの案件獲得がうまくいかない最大の原因は、営業活動を「スキルの延長線上」で考えてしまうことです。会社員時代は営業部門が仕事を取り、自分は制作や開発に集中できました。しかしフリーランスになると、提案書の作成・見積もり交渉・契約締結・請求管理まで一人でこなす必要があります。
筆者の周囲でも「ポートフォリオさえ作れば依頼が来る」と考えて独立し、半年以内に会社員に戻ったケースを3件以上見てきました。
営業チャネルを1つに絞るリスクの現実
もう一つの大きな原因は、営業経路の一本化です。たとえばクラウドソーシングだけに頼ると、価格競争に巻き込まれて単価が下がります。逆にエージェントだけに依存すると、エージェントの都合で案件が途切れた瞬間に収入がゼロになります。
筆者も独立2年目にエージェント1社だけに頼っていた結果、担当者の退職とともに紹介が途絶え、2ヶ月間の空白期間が生まれました。この経験から、最低3つの営業チャネルを並行させるべきだと確信しました。
フリーランスの営業に使える5つのチャネルとは?
フリーランスが使える営業チャネルは、大きく分けて以下の5つです。
代表的なサービスを料金と特徴で比較するなら?
| チャネル | 料金体系 | 単価目安(月額) | 案件数 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| レバテックフリーランス | 10〜25%の中間マージン | 40万〜90万円 | 業界最大級 | 実務経験2年以上のエンジニア・デザイナー |
| クラウドテック | 10〜20%の中間マージン | 30万〜70万円 | 中程度 | リモートワーク希望、複業したい人 |
| ランサーズ | 5.5%〜16.5%の手数料 | 5万〜30万円 | 多数 | 実績づくり段階、小規模案件希望者 |
| 直接営業(企業問い合わせ) | なし(マージンゼロ) | 交渉次第 | 限定的 | 営業力・人脈がある人 |
| SNS・ブログ経由 | なし(マージンゼロ) | 交渉次第 | 長期的に増加 | 情報発信を継続できる人 |
最も再現性が高い組み合わせはどれ?
筆者が5年間試した結論として、「エージェント2社+直接営業+情報発信」の3軸が最もバランスが良いです。エージェントで月収の70%を安定させつつ、直接営業で高単価案件を狙い、ブログやSNSで長期的な集客基盤を作るイメージです。
実際に使ってわかったこと|筆者の率直な感想
筆者はレバテックフリーランスを3年、クラウドテックを1年半、ランサーズを独立初期の8ヶ月間利用してきました。ここでは率直な感想をお伝えします。
レバテックフリーランスを3年使ってわかったこと
登録は約10分でオンライン完了し、初回面談は翌週に実施。最初の2週間で3件の案件を紹介され、うち1件(月額65万円・React開発案件)で稼働開始しました。
良かった点:
- 案件数が圧倒的に多く、希望条件に合う案件が常に複数提示された
- 担当コーディネーターが契約更新時の単価交渉を代行してくれ、1年後に月額5万円アップに成功
- 確定申告や福利厚生(会計ソフト割引等)のサポートが手厚い
気になった点:
- 中間マージンが10〜25%と高めで、案件の実際の単価より手取りが少ない
- 常駐案件が中心で、フルリモート希望だと選択肢が絞られる傾向
クラウドテックはリモート重視派向けだが限界がある
クラウドテックはリモートワーク案件の割合が高く、筆者が地方に移住した際に重宝しました。ただし、レバテックフリーランスと比較すると案件数はやや少なく、高単価帯(月額80万円以上)の案件は限定的です。週3日稼働の案件が充実している点は、複業フリーランスにとって大きなメリットです。
ランサーズは正直に言って初期段階向けにとどまる
独立初期にランサーズで実績作りをしましたが、価格競争が激しく、LP制作1件3万〜5万円と単価が低い案件が多いのが現実でした。実績が5件以上たまるまでは提案しても採用率が低く、最初の2ヶ月は月収8万円程度。経験を積むには有効ですが、これだけで生計を立てるのは困難です。
エージェント利用が向かない人の特徴とは?
フリーランスエージェントの利用に向かない人には、以下の特徴があります。
エージェント利用が向かない人の条件
- 実務経験が1年未満で、即戦力として稼働できるスキルがまだない:ほとんどのエージェントが2年以上の実務経験を条件としており、駆け出しフリーランスは登録審査で落ちるケースが多い
- 常駐を絶対に避けたい人:レバテックフリーランスをはじめ、高単価の案件ほど常駐(週4〜5日の企業オフィス出勤)が条件である傾向。完全リモート希望なら案件選択肢が大幅に減る
- 単価交渉や契約詳細を自分で主導したい人:エージェント経由では契約担当者が決定権を持つため、細かい条件を自分で調整できない場合がある
- 短期案件(1ヶ月以下)ばかり取りたい人:エージェント案件は最低3ヶ月稼働が多く、短期案件はクラウドソーシングが向いている
- 業界未経験だが異業種からの転職を考えている人:エージェントは「スキルのある経験者」を想定しており、キャリアチェンジ支援には弱い
具体的な案件獲得ステップ|何から始めるべき?
ステップ1:ポートフォリオと実績を相手目線で整理する
まず、自分のスキル・実績を「相手が判断しやすい形」で整理します。ポートフォリオには以下を必ず含めましょう。
- 成果物のビジュアル(スクリーンショットやデモURL)
- 担当範囲と使用技術の明記(「デザインからコーディングまで一人で担当」等)
- 成果の数値化(「LP制作でCVRを1.2%→2.8%に改善」等)
筆者の場合、ポートフォリオに具体的な数値を追加しただけで、エージェントからの紹介案件の単価が月5万円上がりました。この数値化が採用担当者の信頼を大きく左右するのです。
ステップ2:高単価を狙うならエージェント2社に登録して面談を受ける
次に、フリーランスエージェントに登録します。筆者のおすすめはまずレバテックフリーランスとクラウドテックの2社です。
レバテックフリーランス(高単価重視向け):
- 登録から初回面談まで約3営業日。案件数は業界最大級で、特にITエンジニア向けの高単価案件が豊富
- 筆者は登録後2週間で3件の案件紹介を受け、うち1件は月額65万円案件
- ただし常駐案件が多く、マージン率が10〜25%と高い点は留意が必要
クラウドテック(リモートワーク重視向け):
- リモートワーク案件の比率が高く、地方在住でも利用しやすい
- 週3日稼働の案件もあり、複数案件の掛け持ちがしやすい
- レバテックフリーランスより案件数は劣るが、柔軟な働き方を実現できる
両社に登録して面談を受けることで、自分の市場価値を客観的に把握できるメリットもあります。
ステップ3:中間マージンを削減するために直接営業の仕組みを作る
エージェント経由だけでは中間マージン(一般的に案件単価の10〜25%程度)が発生するため、直接取引のルートも並行して構築します。
- ターゲット企業をリストアップ:「自社サービスを持つ従業員50〜200名のIT企業」など条件を絞り、自分が支援できる企業を特定
- 企業の採用ページや問い合わせフォームから提案:自分のスキルで解決できる具体的な課題を提案(「お仕事募集中です」では響かない)
- SNS(X、LinkedIn)で制作物や知見を定期的に発信:問い合わせ導線を作る
筆者はLinkedInで週2回の技術記事投稿を6ヶ月続けた結果、企業側からの直接問い合わせが月2〜3件入るようになりました。この方法はマージンゼロなため、同じ案件を受けた場合の手取りが15〜25%多くなります。
ステップ4:実績と信頼が整ったらブログ・メディア化を検討する
独立3年目以降は、自社メディア(ブログ、YouTube等)での情報発信による長期的な集客基盤を作るのが効果的です。この段階では即効性よりも、5年単位で資産化できるコンテンツを意識します。
営業で失敗しやすいパターンと回避策は?
失敗パターン1:エージェント1社のみに依存する
リスク:エージェントの都合で案件が途絶えた場合、収入がゼロになる可能性
回避策:最低でも2社のエージェントと契約し、月収の70%程度に留める。残り30%は直接営業やクラウドソーシングで補う
失敗パターン2:ポートフォリオに数値がない
リスク:案件の成果が見えず、採用担当者の判断基準が曖昧になる
回避策:すべての実績に「何を達成したのか」の数値を添付。「LP制作」ではなく「LP制作でCV数を3倍に改善」と記載
失敗パターン3:営業メールが自分目線になっている
リスク:「お仕事を募集しています」と送るだけでは相手の課題が見えず、返信率が極めて低い
回避策:企業のサービス・課題を事前にリサーチし、「御社のサービスを見て、〇〇という課題に対して私のスキルが役立つと考えました」と具体的に提案
フリーランスの案件獲得で長期的に安定させるには?
営業チャネルの多角化だけでなく、以下の3点を意識することで、5年単位での安定が実現します。
- 単価の底上げ:同じ時間働くなら、単価が30%高い案件に替える方が効率的
- リピート案件の構築:新規営業より既存クライアントからの継続案件の方が確度が高く、営業コストが低い
- スキルの専門化:「何でもできます」より「〇〇なら任せろ」という専門領域を磨く方が、高単価案件を獲得しやすい
筆者の場合、独立1年目は営業に月10時間以上かけていましたが、3年目には月5時間程度に削減できました。これは営業チャネルと案件の仕組み化による効果です。
まとめ:今すぐ始めるべき営業アクション
フリーランスの案件獲得は「営業力」ではなく「営業の仕組み化」が鍵です。
今週中に実行すべき3つのアクション:
- レバテックフリーランスに登録する:高単価案件の市場価値を把握できます
- ポートフォリオに成果の数値を追加する:同じスキルでも数値があると提案精度が劇的に向上します
- LinkedInのアカウントを作成し、週1回以上投稿を始める:3ヶ月継続すると直接問い合わせが入り始めます
営業が苦手なフリーランスこそ、この3つの仕組みを作ることで、スキルだけに頼るより安定した案件獲得が実現します。