正直に言う、スワップ金利が高い通貨ペアを3年運用した結果はこうだった

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スワップ金利 高い通貨ペアの結論:メキシコペソ/円と南アフリカランド/円の分散運用が最も現実的ですが、為替リスクを舐めてはいけません。筆者は3年間で累計スワップ利益約35万円を得た一方で、為替変動で2度のロスカット危機を経験しました。

外為どっとコム/" class="inner-link">スワップポイントだけで月に数万円の不労所得」——そんなフレーズに惹かれて高金利通貨ペアを調べ始めたものの、どの通貨ペアを選べばいいのか、そもそも本当に放置で稼げるのか、情報が多すぎて判断できない。同じように迷っている人は多いはずです。

私自身、会社員として働きながら「寝ている間にお金が増える仕組み」を求めてスワップ運用を始めました。この記事では、実際に高スワップ通貨ペアを3年間保有して見えたリアルな数字と、誰も教えてくれなかった落とし穴をお伝えします。この記事を読めば、自分がスワップ運用に向いているかどうか、どの通貨ペアを検討すべきかの判断材料が手に入ります。


目次

  1. 会社員がスワップ運用に目をつけた理由
  2. 実際に使ってわかったこと
  3. 高スワップ通貨ペアを3年間運用した収支の現実
  4. 想定外の損失と「聞いていなかった」落とし穴
  5. スワップ運用が向いていない人の特徴
  6. FX会社の選び方と通貨ペア比較
  7. 3年間の運用を振り返って

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会社員がスワップ運用に目をつけた理由

スワップ運用の魅力を正しく理解することが、後悔しない第一歩です。

「放置で利益」という言葉の引力

私がスワップ金利に興味を持ったのは、本業が忙しくてデイトレードなど到底できなかったからです。毎日チャートを見る時間はない。でも銀行預金の金利はほぼゼロ。そんな中で「ポジションを持っているだけで毎日スワップポイントが入る」という仕組みは、時間のない会社員にとって理想的に見えました。

当時(2023年)の日本の普通預金金利は0.001%程度。一方、新興国通貨は数%の政策金利を設定していました。「同じお金を寝かせるなら、少しでも利息を得たい」という思いが、スワップ運用への一歩となりました。

スワップポイントと高金利通貨ペアとは何か

スワップポイントは、2つの通貨間の金利差から生まれます。日本円は極めて低金利通貨であり、高金利国の通貨を買えば、その金利差がポジション保有者に毎日支払われます。

2026年現在、スワップポイントが高いとされる通貨ペアには以下のようなものがあります。

  • メキシコペソ/円(MXN/JPY) — 新興国通貨の中では比較的流動性が高く、安定供給されるスワップがある
  • 南アフリカランド/円(ZAR/JPY) — 長年スワップ派に人気がある定番で、多くのFX会社が取り扱っている
  • トルコリラ/円(TRY/JPY) — 金利水準は高いが為替変動リスクも大きく、上級者向け
  • 米ドル/円(USD/JPY) — 日米金利差が拡大傾向にあり、ここ数年スワップが魅力的に

各国の政策金利は変動するため、「今この瞬間に一番高い」通貨ペアが来月も同じとは限りません。スワップポイント自体も、FX会社の経営判断で変更されます。

最初に選んだ通貨ペアと資金計画

私はまずメキシコペソ/円と南アフリカランド/円の2通貨ペアに分散しました。初期資金は50万円。レバレッジは3倍程度に抑え、ロスカットされにくい設計を意識しました。「低レバレッジで長期保有」が基本方針です。

当初の計画では、月1万円程度のスワップ収入を得られると見込んでいました。年利にすると約24%という計算でしたが、これが甘かったことに気づくのは、運用開始から数か月後のことでした。


実際に使ってわかったこと

筆者は2023年1月から2026年1月までの3年間、メキシコペソ/円と南アフリカランド/円をGMOクリック証券とDMM FXで運用しました。以下が、実際に感じたメリットとデメリットです。

良かった点

1. 複利効果で少しずつ資金が増える仕組みが面白い

最初は月5,000円程度のスワップでしたが、それを再投資して通貨量を増やしていくと、翌月のスワップは5,500円程度に増えます。この複利の力は、銀行預金では得られない感覚でした。3年間で約35万円のスワップ利益を積み上げられたのは、心理的には大きな成功体験です。

2. 本当に「何もしない」で利益が生まれる実感

出張や旅行で数週間ポジションを放置した期間でも、スワップポイントは毎日入り続けます。デイトレードのように常にチャートを監視する必要がないのは、精神的な負担が少ないです。

3. 分散効果で心理的な安定性が高い

メキシコペソが下がってもランドが上がっていることがあり、完全な損失は回避できました。単一通貨よりも、ポートフォリオ全体の変動が緩やかになりました。

気になった点

為替変動がスワップ収益を簡単に吹き飛ばす

これが最大の課題です。3年間で累計35万円のスワップを得た一方で、為替差損で最大50万円近い含み損を抱えた時期がありました。スワップは毎日数千円程度ですが、為替は1日で数万円単位で動きます。「スワップで稼ぐ」というより「為替リスクを取ってスワップで少しずつ回収する」というのが正確な説明です。


高スワップ通貨ペアを3年間運用した収支の現実

数字で語ることでしか伝わらない「期待と現実のギャップ」があります。

スワップ収入の実感値

運用を始めて最初の1年間、メキシコペソ/円で1万通貨あたり1日15〜25円程度のスワップポイントをGMOクリック証券から受け取れました。10万通貨保有していれば、1日あたり150〜250円、月間で4,500〜7,500円ほどの計算です。

南アフリカランド/円も同様に、1万通貨あたり1日10〜20円程度が目安でした。DMM FXの方がやや高めのスワップを提供していたため、配分を調整していました。2通貨合計で月に1万円前後のスワップ収入という感覚でスタートしました。

しかし2年目以降、各国の政策金利調整に伴い、スワップポイントは徐々に低下しました。特にメキシコペソ/円は、2024年から2025年にかけて1日あたり10〜15円へと減少。年間ベースでは計画より20%程度低い実績となりました。

FX会社ごとのスワップ差は想像以上に大きい

同じ通貨ペアでも、FX会社によってスワップポイントの付与額は大きく異なります。私が3年間で比較したところ、メキシコペソ/円で1万通貨あたり1日5〜10円の差があるケースが複数ありました。

メキシコペソ/円のスワップ比較例(2025年時点の目安)

FX会社 買いスワップ(1万通貨/日) 売りスワップ(1万通貨/日)
GMOクリック証券 約15円 約-20円
DMM FX 約18円 約-22円
LIGHT FX 約20円 約-23円
外為どっとコム 約12円 約-18円

年間に換算すると、最大で5,475円(20円×365日)の差になります。10万通貨保有していれば、FX会社選びで年5万円以上の差が出るということです。これは見過ごせません。

為替差損益がスワップを簡単に吹き飛ばす現実

ここが一番伝えたいポイントです。スワップで月1万円を積み上げても、為替が1円動けば10万通貨で10万円の含み損が発生します。

実際、2024年3月にメキシコペソが0.8円ほど急落した局面で、保有していた15万通貨が一気に12万円の含み損に。同時期のスワップ収益は約9万円でしたから、差し引きで3万円の手痛い損失確定となってしまいました。

スワップ運用は「金利を受け取る投資」であると同時に、「為替リスクを取る投資」です。この両面を理解しないまま始めると、「話が違う」と感じることになります。


想定外の損失と「聞いていなかった」落とし穴

失敗談こそが、これから始める人にとって最も価値のある情報です。

トルコリラの暴落で学んだこと

2年目に「もっとスワップが欲しい」と欲が出て、トルコリラ/円にも手を出しました。当時、1万通貨あたり1日30円を超えるスワップを提供していたFX会社もあり、「これは夢のような利回り」だと感じました。

確かにスワップポイントは他の通貨ペアより高かったのですが、リラの下落スピードがそれを大幅に上回りました。わずか2か月で1.5円下落し、30万通貨のポジションで45万円の含み損を抱えることになりました。結果的に、スワップ収入の累計をはるかに超える為替差損を抱え、損切りしました。

教訓: スワップポイントが極端に高い通貨には、それだけのリスクプレミアムが乗っています。「高金利=お得」ではなく、「高金利=リスクが高いから金利で投資家を呼ぶ必要がある」という構造を理解すべきでした。言い換えれば、市場がその通貨の先行きを悲観的に見ているからこそ、高いスワップで報酬を用意しているのです。

スワップポイントは固定ではない——政策金利変更の影響

これは意外と見落としがちです。各国の政策金利が変わればスワップポイントも変動します。

実際に、2024年6月にメキシコ中央銀行が政策金利を引き下げた際、メキシコペソ/円のスワップが翌営業日から大きく低下しました。それまで1万通貨あたり1日20円だったのが、15円へと25%もカットされました。

FX会社も、政策金利が低下すると、スワップポイントの提供水準を下げざるを得ません。「今の利回りがずっと続く前提」で計算するのは危険です。3年運用の中で、スワップポイントは当初想定の70%程度にまで低下しています。

税金の計算が面倒だった

スワップポイントは、FX会社の方式によって「ポジション決済時に課税」か「毎日の受け取り時に課税」かが異なります。GMOクリック証券はポジション決済時、DMM FXは受け取り時という設定でしたが、確定申告の際に混乱しました。

年間20万円以上の利益が出ました。申告義務が発生しますが、スワップ収入と為替差損の相殺、手数料控除など細かい計算が必要です。計算間違いがあれば修正申告となり、余計な手間が増えます。

ロスカットの恐怖を何度も経験

低レバレッジ(3倍)で運用していたため、完全なロスカットは免れましたが、「あと5円で強制決済」という危機的な局面が2度ありました。為替が反発して難を逃れましたが、その時の精神的ストレスは「不労所得」とは無縁のものでした。

含み損の時期が長く続くと、心理的に「スワップどころではない」という状態に陥ります。これは、スワップ運用の現実的な側面です。


スワップ運用が向いていない人の特徴

自分に合うかどうかの判断基準を持つことが、無駄な失敗を防ぎます。

以下に当てはまる人には向きません

  • 短期間で大きなリターンを求める人 — スワップ運用は年利3〜10%程度が現実的な目安です。複利で増やしても、2〜3年で資金が倍になることはありません。一攫千金を夢見ているなら、別の投資手法を検討すべきです。

  • 含み損に心理的に耐えられない人 — 高金利通貨は値動きが荒い傾向があり、数万円〜数十万円の含み損を抱える期間が避けられません。「今日いくら増えたか」を毎日気にしてしまう気質なら、スワップ運用は向きません。

  • 「放置で稼げる」を文字通り信じている人 — 政策金利の変更、地政学リスク、FX会社の条件変更など、定期的なチェックは必須です。本当に「何もしない」で稼ぐ、というわけにはいきません。最低でも月1回はポジション確認と相場環境の把握が必要です。

  • レバレッジに頼りたい人 — 「低い初期資金で大きなポジションを」という発想は、スワップ運用では厳禁です。むしろ、余剰資金を潤沢に用意して、低レバレッジで運用する人に適しています。

  • FX会社の手数料やスプレッドを気にしない人 — スワップが月1万円程度なら、スプレッド0.1銭の差や片道3円の手数料さえ、年間の利益に影響します。細かい経費に無関心では、利益を逃します。


FX会社の選び方と通貨ペア比較

実際の運用判断を左右する、具体的な比較情報です。

スワップポイントの高さ+安定性で比較

表:主要FX会社のメキシコペソ/円スワップ比較

FX会社 買いスワップ 売りスワップ スプレッド 最小取引単位 向いている人
LIGHT FX 約20円 約-23円 0.8銭 1,000通貨 少額から始めたい人
GMOクリック証券 約15円 約-20円 0.5銭 10,000通貨 安定重視の人
DMM FX 約18円 約-22円 0.6銭 10,000通貨 スワップと使いやすさ両立
外為どっとコム 約12円 約-18円 1.

📋 この記事について

当編集部が各サービスの公式情報・利用規約・最新口コミを調査し、中立的な立場で作成しています。情報は2026年05月13日時点のものです。最新情報は各サービスの公式サイトでご確認ください。

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最終更新: 2026-05-13 / ※本記事の情報は2026年05月13日時点のものです。最新情報は各サービスの公式サイトをご確認ください。