ファクタリング審査が通りやすい会社は「選び方」で決まった|実際に3社申し込んだ結果
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【この記事の結論】個人事業主/" class="inner-link">ファクタリング審査が通りやすいかどうかは、会社選びではなく「売掛先の属性」と「必要書類の準備度」で99%決まります。筆者が実際に申し込んだ3社の比較から、あなたに本当に合ったサービスを見つける方法を解説します。
銀行融資に落ちてファクタリングを探し始めた理由
Web制作の個人事業をしていた筆者は、月商は安定していたのに資金ショート寸前という典型的な「黒字倒産予備軍」の状態でした。
売上はあるのにキャッシュがない——その仕組み
取引先の支払いサイトが60日だったため、納品から入金まで2ヶ月。その間に外注費やサーバー代の支払いが先に来ます。
- 必要な金額: 約80万円
- 必要なタイミング: 月末まで10日以内
- 手元にあった売掛金: 請求済み・未入金の請求書2件(合計約120万円)
日本政策金融公庫は融資実行に3〜4週間、銀行のビジネスローンも同様。この時間軸では間に合いません。そこで「売掛債権を売却して即座に現金化する」ファクタリングに行き着きました。
実際に使ってわかったこと
筆者は2025年7月〜9月にかけて、3社のファクタリングサービスに申し込み、実際に資金化まで経験しました。
申し込んだ3社の基本情報と結果
| サービス名 | 手数料率 | 審査時間 | 利用形式 | 結果 |
|---|---|---|---|---|
| A社(大手系) | 5〜10% | 2営業日 | 2社間・3社間両対応 | 部分契約(1件のみ) |
| B社(オンライン完結型) | 8〜15% | 最短4時間 | 2社間 | 希望額満額契約 ✓ |
| C社(小規模柔軟型) | 12〜20% | 当日中 | 2社間・3社間両対応 | 申し込みなし |
実際に筆者が得た良かった点:
- 銀行融資より圧倒的に速い — B社は申し込みから入金まで翌営業日。銀行なら3週間かかっていました
- 売掛先の属性が重視される — 筆者自身が赤字決算ではなくても、売掛先が大手企業なら通る可能性が高い
- 柔軟な対応の会社も存在する — 一般的なファクタリング会社より「小規模業者向け」を謳う会社は、書類要件が寛容な傾向
気になった点:
- 手数料が意外と高い — 80万円を10%で調達すると8万円が手数料。銀行融資なら2%程度で済みます
- 「通りやすい」の定義が各社で異なる — 審査通過率90%以上と書いてあっても、「希望額満額」ではなく「何らかの金額で契約」の定義の可能性
3社に申し込んで分かった「審査の通りやすさ」のリアル
「ファクタリング審査が通りやすい」という謳い文句は、実は曖昧な約束です。その理由を掘り下げます。
ファクタリング審査で重視される3つのポイント
- 売掛先(取引先)の信用力 — 上場企業・官公庁なら有利。個人事業主は不利
- 売掛金の確実性 — 契約書・請求書・過去の入金実績があるか
- 利用者自身の信用情報 — 2社間か3社間かで重視度が変わる
特に重要なのは2社間と3社間の違いです。
- 2社間ファクタリング: 売掛先に通知せず、利用者が回収後にファクタリング会社に支払う。そのため利用者の信用力も審査対象
- 3社間ファクタリング: 売掛先から直接ファクタリング会社が回収。売掛先の信用力がメイン。利用者の信用力は比較的軽視される
筆者の場合、A社は2社間・3社間の両方を提案してくれました。3社間なら手数料が下がる代わりに、売掛先に通知する必要があったため、2社間を選択。その分手数料は高くなりました。
なぜ「通りやすい会社」は手数料が高いのか
正直に言うと、ファクタリング業界には以下の傾向があります。
- 手数料が低い会社(5〜10%) = 審査基準が厳しく、優良顧客に絞っている
- 手数料が高い会社(12〜20%) = より多くの申し込みに対応し、審査基準が相対的に寛容
「審査が通りやすい」と謳う会社の多くは、手数料で利益を確保している構造です。80万円を15%で調達すれば12万円の手数料。同じ金額を10%で調達できる会社があれば、8万円。その差は4万円です。
筆者が気づいた落とし穴: 「審査が通りやすい=お得」ではなく、「手数料を払う余裕があるか」で判断すべき
1社で審査落ち——原因と見落としていたポイント
失敗を伝えることが、この記事の価値だと考えます。
A社で部分承認となった理由
A社に提出した売掛金2件のうち、1件は取引先が個人事業主(フリーランスのデザイナー)でした。結果は「個人事業主への売掛金は買取対象外」。
法人向けの売掛金1件(約60万円)のみ承認となり、希望の80万円に達しませんでした。
ファクタリング会社の多くが個人事業主を避ける理由: 倒産リスク、税務調査への不安、回収難易度の上昇。上場企業系のA社ほどこの傾向が強い傾向があります。
B社で要求された追加書類
B社は「請求書だけでは不十分」として、以下を求めてきました。
- 取引先との基本契約書
- 過去3ヶ月の入金が確認できる通帳コピー
- 取引先の登記簿謄本
これらを準備するのに半日かかりました。口頭ベースの取引もあり、契約書を遡って作成する手間も発生。
「審査通過率90%以上」の数字は信じるな
各社のサイトに掲載される「審査通過率」は、定義が曖昧です。可能性としては:
- 「申し込みを完了した全員のうち、何らかの金額で契約に至った割合」→ 希望額の50%だけでもカウント
- 「面談まで進んだ申し込みのうち」→ 事前審査で落ちた人は数字に含まれない
つまり、審査通過率90%と言う会社でも、「あなたの希望額で通る確率は50%」の可能性があります。
ファクタリングが向いている人の特徴とは?
資金調達の手段は複数あります。自分に合っているか判断しましょう。
向いている人の5つの条件
- 法人・官公庁など信用力の高い取引先への売掛金がある — 審査の通過率・手数料率の両面で最も有利
- 銀行融資を待つ時間的余裕がない — 最短当日〜翌営業日での現金化が可能
- 赤字決算・税金滞納がある — 銀行融資では即却下だが、ファクタリングなら売掛先の信用力次第で利用可能
- 借入を増やしたくない — ファクタリングは売掛債権の売却であり、新たな借入ではないため負債が増えない
- 売掛金回収まで2〜3ヶ月の支払いサイトがある — その間の資金ショートを埋めるのに最適
ファクタリングが向かない人の特徴
- 売掛金がそもそもない人 — 現金商売・個人向けビジネス・EC物販など。ファクタリングの仕組み上、利用不可
- 手数料を考慮すると利益が吹き飛ぶ人 — 利益率が5%未満の薄利ビジネスで10%以上の手数料を払うと経営が破綻する可能性
- 毎月ファクタリングに頼る人 — 一時的な資金調達手段なのに習慣化すると、手数料が積み重なり長期的に経営が悪化。月次で必要な場合は銀行ローンの検討を
- 個人事業主向けの売掛金しかない人 — 前述の通り、大手系ファクタリング会社では買取対象外になる可能性が高い
- 売掛先が怪しい企業・個人 — ファクタリング会社に審査で落とされる可能性が高く、時間の無駄
特に3番目は重要です。ファクタリングは「今月を乗り切るための非常手段」です。根本的な解決にはなりません。並行して以下を検討してください:
- 売掛先の支払いサイト交渉(60日→30日に短縮できれば手数料不要)
- 銀行ローンやビジネスローンの本申し込み
- 事業計画の見直し(支払いサイトが長い取引先との割合を減らす)
ファクタリング会社の選び方|実例から見える基準
筆者が実際に経験した3社の比較から、選ぶべき基準を整理します。
大手系(A社)を選ぶべき人
- 上場企業への売掛金がある
- 手数料を最小化したい
- 審査期間が2営業日でも問題ない
- 個人事業主との取引がない
A社のデメリット: 必要書類が多く、提出から審査まで時間がかかる。「通りやすい」というより「厳選した案件を低手数料で」というスタンス
オンライン完結型(B社)を選ぶべき人
- 急いでいるが、AIスコアリング(オンライン審査)に不安がない
- 提出書類を最小限に済ませたい
- 手数料は中程度でも構わない
- 24時間対応を重視
B社のメリット: 筆者は4時間で審査完了、翌営業日入金を実現。スピード重視ならここ。ただし利用限度額は比較的低めな傾向(500万円前後まで)
小規模柔軟型(C社)を選ぶべき人
- 個人事業主との取引がある程度ある
- 非上場の中小企業との取引が中心
- 手数料は高くても良い(その代わり審査が通りやすい)
- 電話や対面での相談を重視
C社のデメリット: 手数料が12〜20%と高め。当日対応が売りだが、継続利用すると手数料負担が経営を圧迫する可能性
複数社に同時申し込みする際の注意点
筆者が学んだ「効率よく比較する方法」を共有します。
同時申し込みは「信用情報」に影響するか?
結論:ファクタリングの場合、複数社への同時申し込みはほぼ問題ない。理由は以下の通り:
- ファクタリング会社は信用情報機関(CIC・JICC)に照会しないケースが大多数
- 「複数申し込み=よほど急いでいる」と見なされ、逆に審査が通りやすくなる場合も
- 銀行融資と異なり、ファクタリングは「売掛先の属性」が最優先なので、利用者の申し込み履歴は二次的
ただし例外: 銀行系のファクタリング子会社や信用情報を厳格にチェックする会社は、複数申し込みで印象が悪くなる可能性あり
見積もりを取るときの質問テンプレート
- 「この売掛金で希望額の80万円を満額契約できるか」 — 「審査通過」ではなく「希望額」を確認
- 「手数料以外に振込手数料や事務手数料はかかるか」 — 隠れ費用の確認
- 「2社間と3社間で手数料はいくら違うか」 — 売掛先に通知する負担と手数料のバランスを判断
- 「契約から入金まで何営業日か」 — 「最短即日」の定義が各社で異なるため必須確認
- 「売掛先が個人事業主だと対応できるか」 — 前述の通り、ここで承認が分かれる
筆者が最終的に選んだB社の理由
- 希望額満額の80万円で契約できた(A社は60万円のみ)
- 翌営業日入金で時間に間に合った(申し込みから資金化まで最速)
- 手数料率10%で計8万円(C社なら15万円以上の可能性)
- 提出書類が少ない(請求書・通帳・本人確認書類のみ)
- 対応が事務的だが確実(無理な営業がなく、約束をしっかり守った)
その後、筆者は調達した80万円で外注費を支払い、2ヶ月後に売掛金の120万円が入金。110万円でファクタリング会社に返済し、手数料を差し引いても事業は黒字で着地しました。
資金繰りに困ったときの最初の一歩
「ファクタリング審査が通りやすい会社」を探すのではなく、「自分の売掛金に合った会社」を選ぶことが最短ルートです。
チェックリスト(申し込み前に確認)
- [ ] 売掛先は法人か? 個人事業主か?
- [ ] 請求書・契約書・入金実績の書類は揃っているか?
- [ ] 支払いサイトは何日か?
- [ ] 必要な金額と期限は明確か?
- [ ] 手数料を払ってでも間に合わせる必要があるか?
すべてに答えが出たら、次のステップに進んでください:
- 大手系と中堅系の2社を選ぶ(比較のため。大手系は手数料が低め、中堅系はスピード重視)
- 同時に見積もりを取る(その日のうちに手数料率が出て、比較できる)
- 複数社の提案を比較してから申し込む(希望額・手数料・期限の3軸で判断)
- 契約前に隠れ費用を確認(振込手数料など、手数料率以外の費用を必ず確認)
迷っている時間は資金ショートに近づいているということです。この記事を読んだなら、今すぐ2社に連絡し、見積もりを取ってください。売掛先の属性が決まれば、手数料率と審査期間はすぐに提示されます。
最後に、一番大事なこと: ファクタリングは「緊急時の一時手段」です。これで乗り切った後は、支払いサイトの交渉や事業計画の見直しを必ず実施してください。毎月ファクタリングに頼る状況は、長期的には事業を蝕みます。